「映画」に生きる -20ページ目

映画「オーシャンズ11」 ★★★☆

ワーナー・ホーム・ビデオ
オーシャンズ11 特別版

映画「オーシャンズ11」

アメリカ(2001)


《公開時コピー》
ハリウッド史上最強の犯罪ドリーム・チーム




監督:スティーヴン・ソダーバーグ

出演:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、マット・デイモン、アンディ・ガルシア、ドン・チードル


 ビッグ・スター共演による犯罪サスペンス。オリジナルはシナトラ・ファミリー総出演の「オーシャンと十一人の仲間」(60)。監督は「エリン・ブロコビッチ」「トラフィック」のスティーヴン・ソダーバーグ。
 保釈中のカリスマ窃盗犯ダニー・オーシャンは刑務所暮らしの4年間にとてつもない犯罪計画を練り上げていた。それは、ラスベガスの3大カジノの現金がすべて集まる巨大金庫から、厳重な警戒とセキュリティシステムを破って現金を盗み出すというもの。その額なんと1億6000万ドル! オーシャンは旧友のラスティに話を持ちかけ、この計画の遂行に不可欠な各分野のスペシャリストのスカウトを始める。やがて、11人の選りすぐりの犯罪ドリーム・チームが誕生した。こうして11人のプロによる、ミスの許されない秒刻みの史上最大の強奪作戦が始まった……。






群像劇ソダーバーグ監督の才能が爆発する!!


これだけの登場人物をスマートに紹介し且つ全員に見せ場をつくる

しかも伏線まできちんと用意してある



ずば抜けた構成力で物語を観客にわかりやすく伝える



どんな素材をもちょいちょいっと料理をして

おいしく食べやすくしてしまう


映画監督として最高の技術である




さらにこの作品は

そういった芸術性に加えて


エンターテイメント性をも交えた


まさにパーフェクトの作品になっている!!





ラストの11人

噴水バックに一人一人姿を映しだすショットは


なぜか泣けてくる




犯罪の達成よりも


なにか深い人間性をも垣間見て、とてつもないオーラを感じる





ハリウッド最高


世界最高峰



極上の素材を活かして


この世界に誕生した


究極の新メニュー




それが






「オーシャンズ11」




【関連レビュー】

映画「オーシャンズ12」

by 映画「アイアン・ジャイアント」

by 映画「アイアン・ジャイアント」


「未来は自分で決めろ!!なりたい自分になるんだ!!」

映画「アイアン・ジャイアント」 ★★★★

ワーナー・ホーム・ビデオ
アイアン・ジャイアント 特別版

映画「アイアン・ジャイアント」

アメリカ(1999)長編アニメーション


《公開時コピー》
約束して、僕のことずっと忘れないって。


監督:ブラッド・バード

声の出演:ジェニファー・アニストン、ハリー・コニック・Jr、ヴィン・ディーゼル


 小さな村に飛来してきた、全身が鉄で出来た謎の巨人。赤ん坊同様に記憶の無い鉄人はやがて1人の少年と出会い、暖かい友情を育んでいく。だが彼の正体は異星人が戦争のために作り出した戦闘ロボットだった。「スーパーマン」のようなヒーローに憧れていた鉄人が自分の過去を知った時に見せる、人間顔負けの哀しげなしぐさがホロリとさせる。大人の鑑賞にも耐え得る、ディズニー映画とは一味違ったノスタルジックな良質アニメ作品だ。





なにか忘れていた大切なものを取り戻した感覚に陥る



シンプルなストーリー

わかりやすいキャラクター設定

少ない登場人物



全てを見切った監督

最小限の設定だけでみせるノスタルジーな世界



ロボットの秘密に興奮

ロボットの変身に驚愕

ロボットの行動にする



「未来は自分で決めろ!!なりたい自分になるんだ!!」

映画「プッシー・キャッツ」 ★★★☆

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
プッシーキャッツ

映画「プッシー・キャッツ」

アメリカ/カナダ(2001)


監督:ハリー・エルフォント、デボラ・カプラン

出演:レイチェル・リー・クック、タラ・リード、ロザリオ・ドーソン、アラン・カミング





まさに未公開の傑作!!


これだけクオリティの高い作品はなかなかない



音楽にサブリミナル効果を取り入れて

世間にいろいろなものを流行らしていくっていう物語なのだが


何度みても新しい発見があり


伏線の張り方が尋常ではない




ありとあらゆるセリフ

伏線として使用され


ありとあらゆる場面

つながってしまう



音楽のセンスといい

青春映画の脚本といい


完璧な作品!!



映画としての構造を完璧に示してくれた

大傑作の音楽青春ムービー☆

映画「8人の女たち」 ★★★

ジェネオン エンタテインメント
8人の女たち デラックス版

映画「8人の女たち」

フランス(2002)


《公開時コピー》
一家の主を殺したのは誰・・・?


監督:フランソワ・オゾン

出演:ダニエル・ダリュー、カトリーヌ・ドヌーヴ、イザベル・ユペール、エマニュエル・ベアール、ファニー・アルダン、ヴィルジニー・ルドワイヤン、リュディヴィーヌ・サニエ、フィルミーヌ・リシャール


 フランスを代表する新旧8人の大女優たちが歌って踊る、絢爛豪華にしてとびきり楽しいミュージカル仕立てのミステリー。監督は早くも風格さえ感じさせ始めたフランスでもっとも期待を集める若手監督、「焼け石に水」「まぼろし」の鬼才フランソワ・オゾン。主が殺され、互いに疑心暗鬼になる8人の女性たちの姿をユーモアと毒気をちりばめた才気溢れる演出で描く。2002年ベルリン国際映画祭では、本作で夢のような競演を果たした女優陣全員に銀熊賞(最優秀芸術貢献賞)が授与され話題を振りまいた。
 1950年代のフランス。クリスマスを祝うため、雪に閉ざされた大邸宅に家族が集うこととなった。その日の朝、メイドのルイーズが、一家の主マルセルの部屋へ遅い朝食を持っていくと、彼はナイフで背中を刺され死んでいた。外から何者かが侵入した形跡はない。電話線は切られ、雪で外部との連絡を完全に絶たれた8人の女たち。祝祭気分は一転、彼女たちは疑心暗鬼を募らせていく。やがて、互いの詮索が始まる。そして、次々と彼女たち一人ひとりの思惑や秘密が暴露されていく…。






この作品は舞台の表現に近い


でも映画としての存在もある



映画の舞台は室内だが


そこには映画として

必然的なフィルムを通しての

空間が存在する



8人の女たちは

フィルムメーカーが作り出した

「映画」という空間の中で


弄ばれる




そして


観客をも


弄ぶ





映画「スーパーサイズ・ミー」 ★★★

レントラックジャパン
スーパーサイズ・ミー

映画「スーパーサイズ・ミー」

アメリカ(2004)

監督:モーガン・スパーロック


 ファーストフードを1日3食1ヶ月間食べ続けたら人間の体はどうなるかをユニークかつ危険な形で検証した異色ドキュメンタリー。監督のモーガン・スパーロック自身が実験台となり、偏食生活が身体にどのような影響を及ぼすのかを身を張って伝えると同時に、ファーストフードや肥満をめぐる社会的背景をも浮き彫りしていく。サンダンス映画祭で評判となり、その後全米を巻き込む社会現象にまで発展、ドキュメンタリーとしては異例の大ヒットも記録した。
 2002年11月、感謝祭を過ごしていたスパーロック監督は、肥満症に悩む若い女性2人が“肥満になったのはハンバーガーが原因”としてマクドナルド社に訴訟を起こしたニュースを見て、あるアイデアを思いつく。彼は、消費者側とファーストフード側のどちらに問題があるかを自分で証明するため、1ヶ月間、マクドナルド以外は一切食べないことに決めたのだ。そして、“スーパーサイズを勧められたら断らない”など公正を期すための4つの厳しいルールを自らに課して、この突飛な人体実験を開始、その経過をカメラで記録し始めるのだった…。






ただハンバーガーを30日間食べて

どうなるかっていうドキュメンタリーだと思っていたけども

きっちり作品として仕上がっていたし

強いメッセージや数字に基ずく真実が浮き彫りにされていた



この作品は

今の時代から

次の時代へ進むための


よい起爆剤になる



アメリカにおいての肥満問題だけではない

もっとばかでかい問題があるはず


ハンバーガーだけではなく

食文化において




もちろん食品を安全に保つためだとか

おいしくみせるだとかは

大切である


ただそのためなら

人間の体を冒すもの

入れてもいいという社会が問題である



企業だから利益を求めて当たり前だし

何万人という従業員には世帯があり


その人たちの家族の一生を守らないといけない責任がある




だからたとえ人体に悪影響をあたえるものであったとしても

利益のため、何万という人間の幸せのため

仕方がないこと



その悪循環は

もうやめることができないのだ!!




それは

人類が生き残るために生み出した

最悪のパターンである





アメリカのみならず

全世界の問題



食品から日用品

すべてにおいて


有害化学物質が人間を蝕む




企業をたたこうが

消費者が嘆こうが

解決できるわけがない





と思っていたが

僕は知ってしまった



たったひとりの

アメリカ人が全世界を救うことに

今、全人類を巻き込んでいることを・・・







映画「バトル・ロワイアル」 ★★★☆

東映
バトル・ロワイアル

映画「バトル・ロワイアル」

日本(2000)


監督:深作欣二

出演:藤原竜也、前田亜季、山本太郎、栗山千明、柴咲コウ、安藤政信、ビートたけし


 大不況に見舞われ、失業者が全国にあふれる一方、学校では不登校生徒が増大、少年犯罪も多発、少年に対する大人たちの怒りが爆発、こうした国民世論を背景に強力な生存能力を備えた青年の養成と、強い大人の復権を目的とした“新世紀教育改革法”通称BR法が公布された。それは全国の中学3年生の中から無作為に選ばれた1クラスを、最後の1人になるまで殺し合わせるというあまりにも過酷で理不尽なものだった……。内容のあまりの衝撃性に賛否両論巻き起こった同名小説を映画化した問題作。






「日本もがんばればいい映画とれるやん!!」って本気で思った映画ですね☆


なんで作らないんだろう??




この作品は大傑作です!!


とくに役者さんの演技がすばらしい


それは深作欣二”監督の


異常なまでの映画への情熱パワーがあったからでしょう




映画に対する「想い」


かっこいいビジュアルを作り出し


最高の芸術へと導いた





青少年犯罪の増加が


こういう映画だって批判されたけれど


僕は


こういう作品だからこそ


観せるべきだと思う





どうして大人が子供にとって悪影響がどうかわかるの??


映画が犯罪を生むのは当たり前であって


映画だけでなく


ナイフだって人を救えるし、殺せる


ネットだって

音楽だって

絵画だって

だって

飛行機だって


学校の教育

社会

世界


全て



生きる希望になるし

犯罪を犯すきっかけになるし


を描きかなえる情熱になるし

自殺するほどの虐待になる




この映画が犯罪を生む可能性があるからって批判するのでなく


この映画が

この原作が


伝えたいこと


もっともっと違うところにある




それこそが


これからの未来を担う新世代に


伝えないといけない




人類の進化のために


地球の未来のために


世界中の幸せのために




それが永遠に続くように☆





映画「フラットワールド」 ★★★★

アニプレックス
フラットワールド

映画「フラットワールド」

イギリス(1999)

監督:ダニエル・グリーブス




このアニメはすごい!!


キャラクターから背景から小道具まですべて

でできていて


そのキャクターが動きまくる




その未体験の感覚によってフラットワールドの世界へと


一気に引きづりこむ!!




それだけでも感動なのに


なんと言ってもストーリーがおもしろい!!


これはアニメにしかできないストーリー


アニメじゃにとおもしろくないと言い切れる!




リモコンでの決闘シーン


歴史に残る名場面です☆


映画「点子ちゃんとアントン」 ★★★★

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
点子ちゃんとアントン スペシャル・コレクターズ・エディション

映画「点子ちゃんとアントン」

ドイツ(2000)


監督:カロリーヌ・リンク

出演:エレア・ガイスラー、マックス・フェルダー


 「ふたりのロッテ」で有名なドイツの児童文学者エーリヒ・ケストナーの同名原作を、「ビヨンド・サイレンス」のカロリーヌ・リンク監督が映画化したファミリー映画。点子ちゃんとアントンは親友同士。でも、父のいないアントンは病気になった母の代わりに、内緒でバイトしていて最近一緒に遊べない。一方、点子ちゃんの家は裕福だけど、医者の父とボランティアに熱心な母は留守がちで、母と一緒にいられるアントンがうらやましかったりする……。裕福な家庭の子、点子ちゃんと、貧しいけれどいつも元気なアントンの友情を描いた心温まる物語。






この映画はファンタジーの最高傑作である!!


やはり子供が主人公の方がファンタジーとして成立する



行動には理由がいらないし


まだがないから



この物語は主人公の点子ちゃんの「尽くす」という善意の行動で

バラバラだったパズルのピース

少しづつ埋まり始めるように描かれている




形の合わないパズルのピースを無理やりに


はめ込もうとして


不完全パズルのピース

不満を爆発させる




よかれと思ってとった理想」への行動と


それに近づかない現実」との


距離に悩む




ラストシーン



形の合わなかったパズルのピース達


自らが変化して


想像以上のパズルを完成させる




主人公の点呼ちゃんの


”がんばり”がかわいく




とくに地下道での


合唱シーン


鳥肌がたつほどに愛くるしい

映画「ペイネ・愛の世界旅行」 ★★★

角川エンタテインメント
ペイネ 愛の世界旅行

映画「ペイネ・愛の世界旅行」

フランス/イタリア(1974)長編アニメーション


監督:チェザーレ・ペルフェット


《公開時コピー》
ペイネの絵が美しいカラーと音楽に包まれた 初めて映画になりました!
さあ、愛をみつけましょう(リバイバル)





 

フランスの世界的イタストレーター、レイモン・ペイネ。彼が自ら4年の歳月をかけて1974年に初めてアニメ化した作品。若い“恋人たち”が時代を超越して世界中を旅する模様をファンタスティックに描いたアニメーション。2001年、インターナショナル・バージョン(英語版)が日本初公開となる。
 バレンチノとバレンチナと名付けられたペイネの“恋人たち”二人が「本当の愛」を探して世界一周の旅に出る。二人はまず天国で、世界中を自由に旅することができるという<ラブ・パスポート>を無事手に入れる。天国から地上に戻った二人が最初に行き着いたのはベツレヘム。そこでイエス・キリストの誕生に立ち会う。続いて戦火の中のヨーロッパ大陸を横断してスペインへ。そこではなんと、投獄されたドン・キホーテをみごと救出。古都ローマでは巨匠フェリーニの映画にも飛び入り参加。その後も二人の「本当の愛」を探す旅はつづく……。





この作品は究極の愛である


おもしろいとか

おもしろくないとか



そんなものはなく


ただただ二人のを追っていく




全編からあふれるにただ酔いしれ

エンドクレジットではやさしい音楽とともに


を感じる





ただ純粋な


確かにこの映画には存在する