映画「オーシャンズ11」 ★★★☆
- ワーナー・ホーム・ビデオ
- オーシャンズ11 特別版
アメリカ(2001)
《公開時コピー》
ハリウッド史上最強の犯罪ドリーム・チーム
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、マット・デイモン、アンディ・ガルシア、ドン・チードル
保釈中のカリスマ窃盗犯ダニー・オーシャンは刑務所暮らしの4年間にとてつもない犯罪計画を練り上げていた。それは、ラスベガスの3大カジノの現金がすべて集まる巨大金庫から、厳重な警戒とセキュリティシステムを破って現金を盗み出すというもの。その額なんと1億6000万ドル! オーシャンは旧友のラスティに話を持ちかけ、この計画の遂行に不可欠な各分野のスペシャリストのスカウトを始める。やがて、11人の選りすぐりの犯罪ドリーム・チームが誕生した。こうして11人のプロによる、ミスの許されない秒刻みの史上最大の強奪作戦が始まった……。
群像劇はソダーバーグ監督の才能が爆発する!!
これだけの登場人物をスマートに紹介し且つ全員に見せ場をつくる
しかも伏線まできちんと用意してある
ずば抜けた構成力で物語を観客にわかりやすく伝える
どんな素材をもちょいちょいっと料理をして
おいしく食べやすくしてしまう
映画監督として最高の技術である
さらにこの作品は
そういった芸術性に加えて
エンターテイメント性をも交えた
まさにパーフェクトの作品になっている!!
ラストの11人を
噴水バックに一人一人姿を映しだすショットは
なぜか泣けてくる
犯罪の達成よりも
なにか深い人間性をも垣間見て、とてつもないオーラを感じる
ハリウッド最高の
世界最高峰の
極上の素材を活かして
この世界に誕生した
究極の新メニュー
それが
「オーシャンズ11」
【関連レビュー】
映画「アイアン・ジャイアント」 ★★★★
- ワーナー・ホーム・ビデオ
- アイアン・ジャイアント 特別版
アメリカ(1999)長編アニメーション
《公開時コピー》
約束して、僕のことずっと忘れないって。
監督:ブラッド・バード
声の出演:ジェニファー・アニストン、ハリー・コニック・Jr、ヴィン・ディーゼル
なにか忘れていた大切なものを取り戻した感覚に陥る
シンプルなストーリー
わかりやすいキャラクター設定
少ない登場人物
全てを見切った監督が
最小限の設定だけでみせるノスタルジーな世界
ロボットの秘密に興奮し
ロボットの変身に驚愕し
ロボットの行動に涙する
「未来は自分で決めろ!!なりたい自分になるんだ!!」
映画「プッシー・キャッツ」 ★★★☆
- 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- プッシーキャッツ
アメリカ/カナダ(2001)
監督:ハリー・エルフォント、デボラ・カプラン
出演:レイチェル・リー・クック、タラ・リード、ロザリオ・ドーソン、アラン・カミング
まさに未公開の傑作!!
これだけクオリティの高い作品はなかなかない
音楽にサブリミナル効果を取り入れて
世間にいろいろなものを流行らしていくっていう物語なのだが
何度みても新しい発見があり
伏線の張り方が尋常ではない
ありとあらゆるセリフが
伏線として使用され
ありとあらゆる場面が
つながってしまう
音楽のセンスといい
青春映画の脚本といい
完璧な作品!!
映画としての構造を完璧に示してくれた
大傑作の音楽青春ムービー☆
映画「8人の女たち」 ★★★
- ジェネオン エンタテインメント
- 8人の女たち デラックス版
フランス(2002)
《公開時コピー》
一家の主を殺したのは誰・・・?
監督:フランソワ・オゾン
出演:ダニエル・ダリュー、カトリーヌ・ドヌーヴ、イザベル・ユペール、エマニュエル・ベアール、ファニー・アルダン、ヴィルジニー・ルドワイヤン、リュディヴィーヌ・サニエ、フィルミーヌ・リシャール
1950年代のフランス。クリスマスを祝うため、雪に閉ざされた大邸宅に家族が集うこととなった。その日の朝、メイドのルイーズが、一家の主マルセルの部屋へ遅い朝食を持っていくと、彼はナイフで背中を刺され死んでいた。外から何者かが侵入した形跡はない。電話線は切られ、雪で外部との連絡を完全に絶たれた8人の女たち。祝祭気分は一転、彼女たちは疑心暗鬼を募らせていく。やがて、互いの詮索が始まる。そして、次々と彼女たち一人ひとりの思惑や秘密が暴露されていく…。
この作品は舞台の表現に近い
でも映画としての存在もある
映画の舞台は室内だが
そこには映画として
必然的なフィルムを通しての
空間が存在する
8人の女たちは
フィルムメーカーが作り出した
「映画」という空間の中で
弄ばれる
そして
観客をも
弄ぶ
映画「スーパーサイズ・ミー」 ★★★
- レントラックジャパン
- スーパーサイズ・ミー
アメリカ(2004)
監督:モーガン・スパーロック
2002年11月、感謝祭を過ごしていたスパーロック監督は、肥満症に悩む若い女性2人が“肥満になったのはハンバーガーが原因”としてマクドナルド社に訴訟を起こしたニュースを見て、あるアイデアを思いつく。彼は、消費者側とファーストフード側のどちらに問題があるかを自分で証明するため、1ヶ月間、マクドナルド以外は一切食べないことに決めたのだ。そして、“スーパーサイズを勧められたら断らない”など公正を期すための4つの厳しいルールを自らに課して、この突飛な人体実験を開始、その経過をカメラで記録し始めるのだった…。
ただハンバーガーを30日間食べて
どうなるかっていうドキュメンタリーだと思っていたけども
きっちり作品として仕上がっていたし
強いメッセージや数字に基ずく真実が浮き彫りにされていた
この作品は
今の時代から
次の時代へ進むための
よい起爆剤になる
アメリカにおいての肥満問題だけではない
もっとばかでかい問題があるはず
ハンバーガーだけではなく
食文化において
もちろん食品を安全に保つためだとか
おいしくみせるだとかは
大切である
ただそのためなら
人間の体を冒すものを
入れてもいいという社会が問題である
企業だから利益を求めて当たり前だし
何万人という従業員には世帯があり
その人たちの家族の一生を守らないといけない責任がある
だからたとえ人体に悪影響をあたえるものであったとしても
利益のため、何万という人間の幸せのため
仕方がないこと
その悪循環は
もうやめることができないのだ!!
それは
人類が生き残るために生み出した
最悪のパターンである
アメリカのみならず
全世界の問題
食品から日用品
すべてにおいて
有害化学物質が人間を蝕む
企業をたたこうが
消費者が嘆こうが
解決できるわけがない
と思っていたが
僕は知ってしまった
たったひとりの
アメリカ人が全世界を救うことに
今、全人類を巻き込んでいることを・・・
映画「バトル・ロワイアル」 ★★★☆
- 東映
- バトル・ロワイアル
映画「バトル・ロワイアル」
日本(2000)
監督:深作欣二
出演:藤原竜也、前田亜季、山本太郎、栗山千明、柴咲コウ、安藤政信、ビートたけし
「日本もがんばればいい映画とれるやん!!」って本気で思った映画ですね☆
なんで作らないんだろう??
この作品は大傑作です!!
とくに役者さんの演技がすばらしい
それは”深作欣二”監督の
異常なまでの映画への情熱やパワーがあったからでしょう
映画に対する「想い」が
かっこいいビジュアルを作り出し
最高の芸術へと導いた
青少年犯罪の増加が
こういう映画だって批判されたけれど
僕は
こういう作品だからこそ
観せるべきだと思う
どうして大人が子供にとって悪影響がどうかわかるの??
映画が犯罪を生むのは当たり前であって
映画だけでなく
ナイフだって人を救えるし、殺せる
ネットだって
音楽だって
絵画だって
車だって
飛行機だって
学校の教育も
社会も
世界も
全て
生きる希望になるし
犯罪を犯すきっかけになるし
夢を描きかなえる情熱になるし
自殺するほどの虐待になる
この映画が犯罪を生む可能性があるからって批判するのでなく
この映画が
この原作が
伝えたいことは
もっともっと違うところにある
それこそが
これからの未来を担う新世代に
伝えないといけない
人類の進化のために
地球の未来のために
世界中の幸せのために
それが永遠に続くように☆
映画「フラットワールド」 ★★★★
- アニプレックス
- フラットワールド
イギリス(1999)
監督:ダニエル・グリーブス
このアニメはすごい!!
キャラクターから背景から小道具まですべて
紙でできていて
そのキャクターが動きまくる
その未体験の感覚によってフラットワールドの世界へと
一気に引きづりこむ!!
それだけでも感動なのに
なんと言ってもストーリーがおもしろい!!
これはアニメにしかできないストーリー
アニメじゃにとおもしろくないと言い切れる!
リモコンでの決闘シーンは
歴史に残る名場面です☆
映画「点子ちゃんとアントン」 ★★★★
- パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
- 点子ちゃんとアントン スペシャル・コレクターズ・エディション
ドイツ(2000)
監督:カロリーヌ・リンク
出演:エレア・ガイスラー、マックス・フェルダー
この映画はファンタジーの最高傑作である!!
やはり子供が主人公の方がファンタジーとして成立する
行動には理由がいらないし
まだ枠がないから
この物語は主人公の点子ちゃんの「尽くす」という善意の行動で
バラバラだったパズルのピースが
少しづつ埋まり始めるように描かれている
形の合わないパズルのピースを無理やりに
はめ込もうとして
不完全なパズルのピース達は
不満を爆発させる
よかれと思ってとった「理想」への行動と
それに近づかない「現実」との
距離に悩む
ラストシーン
形の合わなかったパズルのピース達は
自らが変化して
想像以上のパズルを完成させる
主人公の点呼ちゃんの
”がんばり”がかわいく
とくに地下道での
合唱シーンは
鳥肌がたつほどに愛くるしい☆
映画「ペイネ・愛の世界旅行」 ★★★
- 角川エンタテインメント
- ペイネ 愛の世界旅行
フランス/イタリア(1974)長編アニメーション
監督:チェザーレ・ペルフェット
《公開時コピー》
ペイネの絵が美しいカラーと音楽に包まれた 初めて映画になりました!
さあ、愛をみつけましょう(リバイバル)
フランスの世界的イタストレーター、レイモン・ペイネ。彼が自ら4年の歳月をかけて1974年に初めてアニメ化した作品。若い“恋人たち”が時代を超越して世界中を旅する模様をファンタスティックに描いたアニメーション。2001年、インターナショナル・バージョン(英語版)が日本初公開となる。
バレンチノとバレンチナと名付けられたペイネの“恋人たち”二人が「本当の愛」を探して世界一周の旅に出る。二人はまず天国で、世界中を自由に旅することができるという<ラブ・パスポート>を無事手に入れる。天国から地上に戻った二人が最初に行き着いたのはベツレヘム。そこでイエス・キリストの誕生に立ち会う。続いて戦火の中のヨーロッパ大陸を横断してスペインへ。そこではなんと、投獄されたドン・キホーテをみごと救出。古都ローマでは巨匠フェリーニの映画にも飛び入り参加。その後も二人の「本当の愛」を探す旅はつづく……。
この作品は究極の愛である
おもしろいとか
おもしろくないとか
そんなものはなく
ただただ二人の愛を追っていく
全編からあふれる愛にただ酔いしれ
エンドクレジットではやさしい音楽とともに
愛を感じる
ただ純粋な愛が
確かにこの映画には存在する