映画「台風クラブ」 ★☆ | 「映画」に生きる

映画「台風クラブ」 ★☆

台風クラブちらし

映画「台風クラブ」


日本(1985) 96分

監督:相米慎二

出演:三上祐一、紅林茂、松永敏行、工藤夕貴、大西結花、会沢朋子、天童龍子、渕崎ゆり子



作品情報

台風の接近とともに言いようのない感情の高ぶりを見せ騒乱状態に陥る中学生たちの姿を瑞々しく描き出した青春映画の傑作。監督は「セーラー服と機関銃」「ションベン・ライダー」の相米慎二。


ストーリー

東京近郊の地方都市。私立中学校のプールに夜、5人の生徒たちが泳ぎにやってくる。彼女たちは先に来ていた男子生徒に気づき、イタズラをするが度が過ぎて溺死寸前の状態に追い込んでしまう。翌朝、ニュースでは台風の接近を告げていた。以来、生徒たちの間で徐々に何かが狂い始めていくようだった……。


台風クラブ

自分でも何がしたいのか

どうなりたいのか


感情の整理がつかない中学生と


台風の荒れ狂う暴風雨とを


対比させた作品なのだと思うが



思春期の行動ではなく


ただの半狂乱の中学生にしか見えなかった





自分自身あまり感情をださない暗い(笑)中学生だったが


それならなおさらこの作品は表現できていないことになる



観客の思春期と照らし合わせるのはタブーであると僕は思う


上映時間内の劇中で、つじつまが合わないといけない




観客は自分自身が体験していなくても、劇中の物語で体感しないといけない


たとえそれが犯罪者であっても感情移入させる何かがないといけない


台風クラブ2


台風によって高ぶる感情は暴風とともに加速していくが


最期の方は苦笑でしかなかった




彼らをなぜここまでにさせるかまったくわからない


結局最期もよくわからないままで


観客の心は台風のようにあらされたまま終わってしまう




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